老舗クリニックの新たな挑戦
「美容医療を“まっとうな医療“として届けたい」
そう語るのは、全国に展開し30年以上の歴史を誇る共立美容外科でマーケティング担当者を務める盛 誠也さん。
長年の実績と信頼を持つ老舗クリニックが、いま新たに取り入れたのは生成AIを活用したチャットボット「BOTCHAN AI」でした。
導入わずか2週間で本番稼働までこぎつけたスピード感、その裏にある医療への真摯な姿勢と現場の熱量。そして従来の接客スタイルを大きく変えつつある「BOTCHAN AI」の“可能性“とは?
本記事では、盛さんが語る導入の背景や実際に得られた効果、さらに今後の展望や「AIで変わる美容医療の接客」の面白さを余すところなくお届けします。
共立美容外科とは
共立美容外科は、1989年の開院以来、約37年にわたり美容医療を提供している全国26院を展開する美容外科クリニックです。
患者一人ひとりとのコミュニケーションを重視し、思いやりを持って患者の立場に立った手術を行うことを信念としています。
また、患者の負担を軽減し悩みを解決するために、さまざまな施術方法を開発し、特許を取得しています。
すべてのクリニックで患者の安全を最優先し、安心して診察が受けられる体制を整えています。
近年では、マーケティング部門や医療経営部を中心に、施術メニューの開発からデジタル活用まで、多面的な改革を推進しています。
共立美容外科 サービスサイト:https://www.kyoritsu-biyo.com/
マーケティング担当者・盛誠也さんのご紹介
2022年8月に共立美容外科に入職。
はじめは名古屋院や浜松院など複数院のマネージャーを務めた後、2024年4月からマーケティング部門へ異動。もともと通信キャリアの代理店で32店舗以上のマネジメント経験を持ち、「店舗オペレーション×マーケティング」の知見を活かしながら、現在は共立美容外科全体の売上最大化やプロモーション活動を統括する重要なポジションを担っています。
盛さん曰く、マーケティング部の最重要KPIは「最終的な利益」。
「以前は問い合わせ件数をKPIにしておりましたが、いくら問い合わせが増えても、実際に施術に至らなければ意味がない。いかに『共立美容外科でやりたい」と思っていただけるかが重要だと考えています。」と語り、
いまでは広告運用からリピーター施策、料金プランの設計に至るまで、あらゆる角度から “売上と利益の最大化“ を目指す日々を過ごしています。
医療法人社団 美人会 共立美容外科・歯科 本部 マーケティング部
盛 誠也氏
盛さん:
「私たちがこだわるのは、何よりもまず “真っ当な医療“ を提供することです。美容医療はビジネスとして確立している面もありますが、そこに偏らず、患者さんとの時間をしっかりとるドクターカウンセリングなど、『正しい医療行為とは何か』に常に向き合い続ける姿勢を大切にしています。」
抱えていた課題:「サイト流入は多いのに、申し込み率が伸びない」
共立美容外科の公式サイトは、業界内でもトップクラスのトラフィックを誇ります。しかし、盛さんは以前から、「流入数に対して予約申し込み率が思うように伸びない」という課題感を抱いていました。
その背景にあったのが、SEO対策の一環で多数作成されていた「美容医療にまつわるコラム記事」。さまざまな悩み・症例に関する情報が豊富にある一方で、“知りたい情報にたどり着くまでに時間がかかる“ということがユーザーにとって負担になっているのではないか、と見ていました。
盛さん:
「ユーザー目線で考えると、長文のコラムが何十ページもあると、目的の情報がどこに書いてあるのか探すだけで大変ですよね。せっかくサイトを訪れても、そこで離脱してしまう。流入数はあるのだから、もっと申し込みにつなげられるはず。それがずっと感じていた課題でした。」
BOTCHAN AIとの出会いと導入の決め手
そんな折、生成AIを活用したチャットボット「BOTCHAN AI」の提案を受け、盛さんは「これだ」と確信。もともと私生活でも旅行プランの検索などにAIチャットを多用していたこともあり、「24時間いつでも、欲しい情報が一瞬で得られる」というユーザー体験に大きな可能性を感じたといいます。
盛さん:
「最近は私自身、Google検索よりもAIチャットに聞いています。特に海外旅行先の店探しとか、口コミからおすすめまで全自動でバッと出してくれて本当に便利なんですよね。美容医療の世界でも、ユーザーが探したい情報を何度もクリックしてページを転々とすることなく、”聞けばすぐわかる状態”が作れたら、満足度が一気に上がると思いました。」
株式会社wevnal BOTCHAN AI事業責任者 森川智貴
さらに導入を後押ししたのは、圧倒的なスピード。
実際、発注から本番サイトへの実装まで「わずか2週間」で完了できたことは、共立美容外科チームにとっても大きなインパクトだったといいます。
盛さん:
「美容業界では、競合のクリニック様がどんどん新しい試みにチャレンジしているので、こちらもスピード感を持って動きたいという想いがありました。BOTCHANの担当の方は対応がとても速く、実際『2週間』という最速での実装が可能でした。やってみないとわからない部分は多いので、まずは小さくテストを始められるという点も、ありがたかったですね。」
導入までのプロセスと気づき:完璧主義からの脱却
通常、AIチャットを導入する際は、回答内容やセキュリティ面など事前確認に時間がかかるケースが少なくありません。
しかし共立美容外科では、「最初から100%完璧な回答を目指すよりも、走りながら調整していこう」という姿勢で取り組んだ結果、最短での導入が実現しました。
もちろん医療に携わる以上、ガイドラインの順守や安全面の確認は必須です。それでも盛さんはこう語ります。
盛さん:
「導入初期の会話ログを見ると、ユーザーが何を知りたいかがリアルにわかるんですよ。それを見て『じゃあここを修正しよう』とすぐに改善できる。端から端まで完璧を求めてスタートを先延ばしにするよりも、トライしながらアップデートしていく方がずっと速くて、結果も出やすいと感じました。」
導入後の効果:CVR110%超、さらに得られた“リアルな声”
導入後、盛さんが特に手応えを感じているのが「サイト閲覧中のユーザーの生の声を拾えるようになった」という点です。
ユーザーがどんな言葉で悩みを打ち込み、どんな施術に関心を持っているかーー
その微細な“VOC(顧客の声)を、これまで以上に正確に把握できるようになったといいます。
盛さん:
「想定外のキーワードで質問してくるケースも多く、それを踏まえてコラムや施術メニューの表現を見直すなど、次の打ち手を検討できるようになりました。CVRが110%前後までアップしたのはもちろん嬉しいですが、それ以上に『こんな質問があったんだ』という新しい気づきが得られることが大きいですね。
また、『BOTCHAN AI』自体は『24時間対応の優秀なアシスタント』として、患者さんの疑問を即座に解消し、そのまま予約導線までサポート。
スタッフやドクターが忙しい夜間や休日の問い合わせにも対応できるため、受付業務を止めることなく継続できる点でも重宝されています。
結果として、潜在ユーザーを逃さない重要な役割も担ってくれています。」
今後の展望:対話型LPやユーザー行動の自動分析へ
盛さんのアイデアはまだまだ止まりません。
将来的には「そもそもホームページを階層的に探す必要すらなくなる」ような、いわゆる「対話型LP」の可能性にも着目しています。
盛さん:
「いまのところ、WEBサイトのあちこちに情報が散らばっているため、ユーザーは長いコラムをスクロールしたり、複数のページを渡り歩いたりしなきゃいけない。いっそページを“探す“のではなく、“聞けばなんでも返ってくる”状態が理想ですよね。
その先駆けとして「BOTCHAN AI」に期待しているのが、ユーザーの行動パターン分析やABテストの活用です。誰がどのページを見て、どんな質問を投げているのかを正しく把握できれば、最適な施術提案や料金プラン、集客チャネルがもっと精緻化できるはずです。
さらにページ要約機能や症例写真の自動提示など、AIならではの進化もどんどん求めています。これからに期待しかありませんね。」
同じ課題を抱える方へのメッセージ
「サイトの流入が多いけど、成果(予約・売上)につながりにくい」
「問い合わせや接客対応をもっと効率化したい」——こんな悩みを持つ方は少なくないのではないでしょうか。
盛さんは「BOTCHAN AIは単なるツールではなく、ビジネスをスケールさせる重要なパートナー」だと強調します。
盛さん:
「ただAIが質問に答えてくれるだけ、と思われるかもしれませんが、それ以上に『ユーザーが本当に欲している情報』を明確につかめるところが価値ですね。
そこから施策を考え、サイトを改善し、結果的に売上を上げる——「BOTCHAN AI」を中心に回る“PDCAの改善サイクル“が醍醐味だと思います。
AIは導入後もどんどん成長しますから、やってみないとわからない部分も多い。
完璧を目指すより、まず動かしてみて、そこからユーザーの声をフィードバックしていくとスピード感が違うと思います。」
共立美容外科が取り組む「医療の本質を大事にしながらも、AIによる新しい接客体験を果敢に採り入れる」姿勢は、美容医療業界だけでなく、あらゆる業界にとってヒントになるはずです。
もし「自社サイトのCVRが伸び悩んでいる」「生成AIで新たな顧客体験を創出したい」と感じているなら、ぜひ一度「BOTCHAN AI」の可能性を探ってみてください。
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BOTCHANを自社で導入可能か確認したい、状況を踏まえたアドバイスが欲しいなどの場合は、お気軽にご質問・お問い合わせください!
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