LINEを活用したビジネスを目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
店舗に訪れたときに「LINEのお友達登録をしてくれた方にサービス券をプレゼント」「LINEからも予約が取れます」という文言を見かけたこともあるはずです。
ビジネスオーナーが取得しているのはLINE@であり、2019年4月にサービス統合されてLINE公式アカウントとして生まれ変わりました。
「ビジネス用のLINEアカウントを取得したいけれど、どうすればいいか分からない」
「そもそもLINE@とLINE公式アカウントの違いがイメージできていない」
という人に向けて、今回は詳しい機能・料金・サービスごとの違いを解説していきます。
より手軽にマーケティングを行いたい人は、是非チェックしてみてください。
目次
LINE@(ラインアット)とは何か?
LINE@とは、LINE株式会社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」が提供するサービスの1つです。
通常のLINEと異なり、ビジネス用のLINEであるのが特徴です。
例えば企業が消費者に向けてPRを行ったり、官公庁が市民に向けて情報発信したりする際に使われます。
個人間同士のメッセージに使用するLINEよりも、マーケティングに特化したサービスだと理解しておけばよいでしょう。
LINE@(ラインアット)とLINE公式アカウントの違いとは?
LINE@とLINE公式アカウントの大きな違いは、利用する企業・組織の規模感にあります。
LINE@は、中小企業・中小店舗向けのサービスです。
小規模飲食店・美容室やエステなどのサロン・薬局・クリニックなどで活用されることが多いのが特徴です。
反対にLINE公式アカウントは、大企業や公官庁向けのサービスです。
大手外食チェーン・大手食品メーカー・全国展開のドラッグストアやクリーニング店などによる利用が多いのが特徴です。
市役所など公的施設が利用することもあり、犯罪や災害など緊急性の高い情報の発信に加え、日常的な諸手続きやごみの回収情報などのアナウンスにも使われています。
サービス統合されたことにより中小企業も大企業もLINE公式アカウントの利用が可能になりましたが、以前は規模ごとの住み分けがされていたのです。
また、サービスが統合されたことで料金プランにも違いが出ています。
基本的な機能はLINE@もLINE公式アカウントも変わりませんので、登録前にプラン情報を参照しておくことがおすすめです。
LINE@(ラインアット)の機能・使い方をご紹介
LINE@は、個人で取得できるアカウントより圧倒的に多機能であることが特徴です。
ここでは、1つずつ機能を確認していきましょう。
メッセージ機能
アカウントを友達登録している人に向けて、一斉にメッセージを配信することができます。
特に集客の場で利用することが多く、キャンペーン情報・セール情報・新商品・人気商品などを発信し、呼び込みをかける目的で使われます。
また、臨時休業など突発的な情報を拡散したいときにも便利な機能です。
チャット機能
アカウントを友達登録している人に向けて、個別にメッセージを送信することができます。
個人で使用する通常のLINEと大きな差はありません。
問い合わせ・相談・クレームなどに活用することが多く、メッセンジャーとして利用できます。
自社HPを持っていない場合や、問い合わせ用のメッセージボックスを設けていない場合に便利です。
ただし、登録者が多くなりすぎると対応に時間がかかり、却って不信感を抱かせてしまうこともあるでしょう。
運用の工数も考えた上で対応するのがポイントです。
自動応答メッセージの送信
ユーザーから送信されたメッセージに合わせ、一律で同じ内容を返信してくれる自動応答メッセージ機能が備わっています。
例えば、「予約」という単語を拾って予約ページに案内したり、「営業時間」という単語を拾って営業時間をアナウンスしたりすることが可能です。
また、個別メッセージに対応するのが難しい場合、「LINEでは個別のメッセージに対応しておりません」という一律の回答を返すことも可能です。
電話番号も付け加えて「お店に直接お問い合わせください」とすることもできますので、対応できる人数や友達登録の数に合わせて設定していきましょう。
タイムライン・ホーム機能
タイムライン上に情報発信することで、時系列ごとに情報を整理して伝えることができます。
「トーク画面では古い情報がどんどん流され、見えなくなってしまう」
「ユーザーにメッセージ通知を送ることなく情報発信したい」
という場合に便利で、何気ないつぶやきや日記のようなコンテンツになることが多いです。
「いいね」や「コメント」をつける機能もあるので、消費者からの反応を見る場所としても適しています。
クーポン・抽選機能
LINE@では、友達登録しているしている人に向けてクーポンを配信したり抽選機能を付与したりすることができます。
メッセージが届いた人全員が使えるクーポンも、抽選に当たった一部の人だけが利用できるクーポンも配信できるということですので、登録する「お得感」が実感できます。
再来店を促す取り組みや、新規の友達登録者数を増やすための取り組みとしても有効なので、活用していきましょう。
リサーチ機能
友達している人に向けて、アンケートの投票を促す機能もあります。
「どちらの商品の方がより欲しいか」
「新しいキャンペーンとしてどんなことを行ってほしいか」
など、選択式・自由回答式どちらでも募ることができるのが強みです。
消費者のニーズを把握したり、次の戦略を考えたりするのに有効です。
LINEグルメ予約機能
LINE@認証アカウントであれば、予約機能も付与されます。
予約したい日程や時間を選択すればLINEから気軽に予約できるので、予約電話・メールに対応するオペレーションを格段に減らせます。
また、コースや担当者を指定できるような細かい設定も可能なので、飲食店だけでなく美容サロン・保険や旅行のカウンセリング窓口などでよく活用されています。
LINEショップカード機能
LINE@には、ショップカード・ポイントカードの機能も備わっています。
来店したらLINE画面を提示してもらうだけでポイントを付与することができ、特典のクーポンやサービス券もLINE上で渡せます。
企業側にとってはカードやスタンプを用意する手間・コストが削減できますし、ユーザーにとっては毎回財布からポイントカードを出す必要がなくなるため、両者win-winの機能だと言えるでしょう。
分析機能
LINE@に掲載した情報やどれくらい閲覧されているのか、統計情報を見ることができます。
いいねの数・コメントの数・閲覧された数・ページを訪問してくれたユーザーの数などを細かく見ることができますので、アクティブユーザー数を探るのに効果的です。
また、Twitter・Facebook・Instagramなどに情報が共有された回数も閲覧できますので、拡散力の高さをチェックしたい場合にも便利です。
LINE@(ラインアット)アカウントの種類と機能
LINE@には、2つのアカウント種別が存在します。それぞれの違いを探っていきましょう。
一般アカウント
一般アカウントは、その場で誰でも取得できるアカウントです。
認証・審査の必要がなく、数名で経営している小さなお店や個人でも取得できます。
そのため、企業だけでなく駆け出しのYouTuber・タレント・アイドル・フリーランサーなどが活用していることも多いです。
認証済みアカウント
認証済みアカウントは、株式会社LINEの審査を通過したアカウントです。
LINEアプリ内での検索に反映されるため新規登録を増やしやすく、高い情報格差力が担保できます。
明確な審査基準は公開されていませんが、登録者数や知名度が影響しているのではと予想されています。
プレミアムアカウント
認証済みアカウントの中でも、特に特別な審査を通過したアカウントです。
公官庁など大量の登録者数が予想されるアカウントは、当初からプレミアムアカウントであることが大半です。
LINE@(ラインアット)アカウントを作る方法/LINE@の始め方
LINE@アカウントは、完全無料で取得できます。
まずは、アカウントの作成ページにアクセスしましょう。
パソコン・スマートフォン・タブレットの全てから作成可能です。
個人で使用してるLINEと異なり、LINE@用のアプリをインストールする必要があります。
LINEの画面からLINE@に切り換えできるわけではないため、別々に管理しましょう。
デバイスにアプリをインストールしたら、アカウントを作成します。
個人のLINEアカウントもしくはメールアドレスを登録すれば、アカウント自体はその場で作成完了です。
あとは、公開に向けて設定を完了しておきましょう。
・アカウント名
・ステータスメッセージ
・プロフィール画像
・背景画像
・背景デザイン
・位置情報
・チャット追加の可否
などを設定すれば完了です。
認証ステータスの変更を申請したい場合は、「認証ステータス」から審査の依頼を行いましょう。
追って審査結果が届きますが、問題なく認証された場合は自動で認証アカウントに切り替わります。
LINE公式アカウントの作り方【パソコン版(Web版)】
アカウントは、パソコンから作成することも可能です。
基本的な流れはスマートフォン・タブレットからの登録と同じです。
アカウントの作成ページにアクセスしてアカウントを作成し、基本設定を完了すればすぐに公開できます。
ただし、メールアドレスで作成していたLINE公式アカウント(ビジネスアカウント)がLINE連携できなくなることに注意しておきましょう。
メールアドレスによる認証だけでなく、きちんとID・パスワードを設定してから連携することが重要です。
LINE@(ラインアット)を効果的に配信する4つのポイント
LINE@を使ったアプローチは非常に手軽かつ便利ですが、配信方法によっては却って逆効果になってしまうこともあります。
ここでは、効果的に配信するためのポイントを探っていきましょう。
1.リアルタイムな情報を発信する
情報を見たらすぐに活用できるような、リアルタイムな配信すをするのがポイントです。
情報化社会と言われてる昨今、人は日々色々なメディアに触れています。
LINE以外のSNS・テレビ・雑誌・新聞・ラジオ・街頭の広告から口コミまでさまざまな情報が入ってくるなか、自社の情報だけを記憶に留めてもらうことは非常に困難です。
そのため、自社の情報に興味を持ってもらえたときにすぐ活用してもらえるような取り組みをしていきましょう。
「先月まではこんなキャンペーンをしていました」(過去の情報)
「来年はこんな取り組みをしようと思います」(先すぎる未来の情報)
などは控え目にして、「今使える情報」を配信するのがベターです。
2.配信頻度は月2回が目安
たくさんアプローチしたいと考えるあまり、毎日のように情報配信するのはあまりおすすめできません。
通知がしつこく感じられてミュートにされてしまったり、必要な情報がどんどん流れていって閲覧しにくくなってしまったり、マイナスの要素が生まれるでしょう。
かといって、あまりにも配信しなさすぎると忘れられてしまう可能性もあります。
月2回程度定期的に配信を行うことで、自社の存在を思い出してもらうことに繋がります。
3.タイミングや内容をヒアリングする
ユーザーに興味を持ってもらえるよう、配信のタイミングや内容は十分ヒアリングを重ねて検討しましょう。
「夏はビールが飲みたくなるので、ビールのクーポンがあったら嬉しい」
「水着を着る夏に向けて、冬のうちから脱毛サロンを探そうと思っている」
など、業態に合わせてニーズを掴んでおく必要があります。
普段訪れてくれているお客様に直接聞くことはもちろん、お客様に近い人やトレンドからの情報も積極的に仕入れていくのがポイントです。
4.お客様にとって有益な情報を発信する
企業のLINEアカウントを友達登録してくれている人の多くは、自身にとって有益な情報を得たいからであるということを忘れないようにしましょう。
キャンペーン・セール・新商品・クーポン・抽選などの配信割合を高め、「また行きたい」と思ってもらうことが重要です。
商品開発の裏話やお店側の日記も雰囲気づくりには重要ですが、あまり配信回数が多くなりすぎると面倒に感じられてしまうため、注意しましょう。
LINE@(ラインアット)導入/活用の注意点
LINE@を効果的に活用するには、注意点を抑えておく必要があります。
効率よく運営するためにも、事前に抑えておきましょう。
1.LINE@導入の目的を明確化する
まず、LINE@アカウントを使ってどんなことをしたいのか、イメージを膨らませておきましょう。
・集客力を強めたい
・情報発信だけに留めたい
・予約オペレーションを軽減するためのツールとして使いたい
など、目的によって運用方法は大きく異なります。
どれもLINE@でできることではありますが、欲張って最初から全部活用しようとしたり、反対に目的がないままダラダラ運用するのは避けましょう。
ゴールの姿が明確になっていれば、自ずとやるべきことも見えてきます。
2.多くのお客様に登録してもらう工夫をする
LINE@を上手く運用していても、見てくれるお客様が少ないと効果は半減してしまいます。
まずは間口を大きく広げ、たくさんの方に登録してもらえるよう工夫しましょう。
・新規で友達登録してくれた人限定のクーポンを配信する
・登録してくれた人にその場でグッズをプレゼントする
・登録を促すチラシを配布する
・店内の複数個所に登録用のQRコードを置く
・自社HPやSNSにもLINE@のアカウントを貼る
など、さまざまな取り組みをしてみましょう。
3.現状に合うプランに見直しをする
料金プランを見直し、コストとバランスが取れるようにするのも効果的です。
例えば、あまり登録者数が多くないのに上級のプランにしていた場合、得られる効果よりもコストの方が大きくなってしまいます。
反対に、十分な登録者数がいてアクティブユーザーも多いのに小さなプランにしていた場合、有効なアプローチができずチャンスを逃しているかもしれません。
定期的に情報を分析し、他のプランにするべきか比較・検討していくのがおすすめです。
LINE@(ラインアット)の4つの料金プラン
LINE@には、4つのプランがあります。LINE公式アカウントでは3プランに変更となっていますが、まずは自社がどのプランで申し込むべきか検討してみましょう、
フリープラン
フリープランは、すべての 機能が完全無料で使えるプランです。
月に送れるメッセージが1,000通までと制限されていますので、友達登録者数が多い場合は上のプランを使用しましょう。
フリープランでも、使用できる機能に制限がないのがメリットです。
十分ユーザーとのコミュニケーションは可能なので、メッセージの送信数が1,000通までで問題ないのであればフリープランでよいでしょう。
ベーシックプラン
ベーシックプランは、月額5,000円のプランです。
月に送れるメッセージ数の上限はありませんが、同時に送れるアカウント数が5,000人までであることに注意が必要です。
5,000人を超えそうになってきたら、プロプランにシフトする必要があるでしょう。
友達のタイムライン上に自社情報を投稿できる機能も無制限になるため、よりアプローチしやすくなります。
トークのキーボードエリアに独自メニューを付与できるようになるため、予約・問い合わせへの対応にも便利です。
プロプラン
プロプランは、月額20,000円のプランです。
同時にメッセージを送れるアカウント数の上限が100,000人にまで拡大します。
また、リンクづきで動画を配信できたり、任意のURLへの誘導ができたりします。
LINE@の友達属性が表示できる機能も備わりますので、より細かいアプローチやマーケティング分析がしたい場合におすすめです。
プロ(API)プラン
プロ(API)プランは、月額30,000円のプランです。
チャット機能やLINE@アプリでの管理・編集ができなくなりますが、その分ステップメールの利用が可能なります。
100,000人を超える登録者数がいる大規模アカウント用のプランであり、企業からの情報発信のみに特化したプランだと言えるでしょう。
LINE@(ラインアット)を法人企業が有効活用する方法
ここでは、LINE@を使った活用方法をいくつか紹介します。
LINE@の機能がどんな点で役立つのか解説しますので、導入後のイメージを膨らませるのにお役立てください。
1.新規ユーザーの集客に活用する
まず、クーポンなどを使って新規ユーザーの集客に活用する方法があります。
「友達登録すると、すぐに使える300円OFFクーポンプレゼント」
「登録してくた人には次回以降も使えるアメニティを差し上げます」
など、興味を持ってもらうきっかけを作りましょう。
お得感を演出できれば、競合他社に勝つことも可能です。
2.既存ユーザーの集客に活用する
友達登録してくれているユーザーに向けて定期的に情報を発信し、再来店を狙う方法です。
「前回もらったクーポンを使いに行こう」
「新しい商品が出たらしいから、覗いてみよう」
というように来店のきっかけを与えやすく、広報・宣伝の1つとして活用することが可能です。
3.社内オペレーションを改善する
特定の業務に生じる工数が大きすぎてコストがかかっている場合、LINE@を活用することで改善できる場合があります。
例えば、問い合わせが電話・メール・自社HPのメッセージ欄・ハガキなど多数から届いているケースです。
窓口をLINEに一本化することで問い合わせ状況が可視化しやすくなり、操作性も高まるため即レスポンスができるようになるでしょう。
「問い合わせをしたらすぐに対応してもらえた」という満足にもつながりやすく、メリットの高い方法です。
4.予約システムとして活用する
予約をLINEに一本化することで、紙管理によるミスをなくすこともできます。
ユーザーが直接LINE@上の予約システムに情報を入力してくれるため店舗側の人員が割かれることもなく、ダブルブッキングやキャンセル処理忘れなどのトラブルも防げます。
また、営業時間外や店休日であっても予約を入れてもらえるため、ユーザーが「利用したい」と思ったタイミングを逃すこともありません。
各種予約サイトのようにマージンが取られることもありませんので、自社予約のみにしたい場合の手法としても有効です。
5.コスト削減手段として活用する
LINE@を利用することで一見コストがかかるように思われますが、実はコスト削減になるケースもあります。
LINE@には、予約機能・ショップカード機能・一斉メッセージ送信機能などが備わっています。
・予約システムの開発やメンテナンス
・ショップカードやスタンプの購入費用
・クーポンやチラシの印刷費
・ポスティングにかかる費用や広告出稿費
などを削減しやすく、非常にコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
もちろんLINEを使っていない層にもアプローチするためコストを完全にゼロにすることは難しいですが、コスト削減を考えるのであれば非常に有効な手段なのです。
LINE@(ラインアット)アカウント導入事例
最後に、LINE@を活用してPR戦略に成功した企業の実例をチェックしましょう。
業態を問わずさまざまな企業に活用されているのサービスなので、事例を見れば運用のコツが掴めるかもしれません。
BOTEJYU Group ホールディングス株式会社
画像引用:https://www.botejyu.co.jp/
お好み焼き店を全国約100店舗運営しているのが、「BOTEJYU Group ホールディングス株式会社」です。
従来は、地域のタウン誌にクーポンを掲載したり、地方新聞の折り込み広告にチラシを入れたりする戦略を取っていました。
しかし、費用対効果が分析しづらいこと、より若い層に来店を促したかったことから、LINE@の導入に踏み切っています。
モダン焼き発祥の店らしく関西弁を使った親しみのあるメッセージを作成し、ランチタイムの12時頃やディナータイムの夕刻を狙って月2回程度発信を続けました。
また、キーボードエリアに独自メニューを設けてクーポンページやテイクアウト・デリバリーページのリンクへのアクセス性を向上し、結果として49万人以上の友達登録を叶えています。
その後もプッシュ通知を効果的に使い、高い開封率をキープしています。
・参照:https://www.linebiz.com/jp/case-study/botejyu/
株式会社RITA-STYLE
画像引用:https://inc.rita-style.co.jp/
完全個室でマンツーマンのパーソナルトレーニングサービスを展開しているのが、「株式会社RITA-STYLE」です。
本社用のLINE@では体験レッスンやキャンペーン情報の発信に注力し、各店舗用のLINE@ではユーザーから寄せられる直接的な質問への対応に注力しています。
トレーナーとユーザーが密なコミュニケーションを行うことができ、実際に食事管理・日々の運動・トレーニングに関する質問に早く対応できるようになり、顧客満足度の向上へつなげることが可能です。
新規ユーザー開拓のためだけでなく、既存ユーザーにLINE@を活用する手法があると分かる事例です。
・参照:https://www.linebiz.com/jp/case-study/rita-style/
有限会社ラディック
プロのカメラマンに出張撮影の依頼ができるポータルサイト・パーティフォトを運営しているのが「有限会社ラディック」です。
出張撮影を依頼する多くの層は、結婚式・お宮参り・七五三・入学式や卒業式を控えている若いユーザーであることに注目し、LINE@を導入しています。
ユーザーの利便性を考えて全てのやり取りにLINEチャットを活用し、新規問い合わせ・日程の相談・撮影イメージのすり合わせ・当日の動きの共有まで、全てをLINEで完結できるよう工夫しました。
2015年のサービス立ち上げと同時にLINE@アカウントを解説し、Webサイトの至るところに友達追加ボタンを設置したのも、新規流入に効果的だったようです。
サービス開始までの打ち合わせを全てLINEで行う事例であり、高い利便性を叶えていることが分かります。
・参照:https://www.linebiz.com/jp/case-study/partyphoto/
株式会社ファンタジスタ
画像引用:https://www.fantasista-inc.jp/
中古車購入にかかる業者オークションの代行や販売を行うのが、「株式会社ファンタジスタ」です。
購入・売却を検討するユーザーとの連絡を素早く行うため、LINE@を導入しています。
車という高額商品を扱うためユーザーとの密なコミュニケーションが不可欠な業界とされていますが、多くのユーザーは日中仕事をしており、連絡があっても電話が取れない・メールに返信する時間がないというジレンマが問題になっていたそうです。
LINEであれば日常的に使い慣れているのでスキマ時間を活用して返信してくれるユーザーが多く、結果として商談がまとまるスピードが格段に改善されたとのことでした。
中古車の購入を検討している人が車両情報を検索できるページにLINEから飛べるようにするなどの工夫も凝らしており、オペレーション改善の手法として参考にできる事例です。
・参照:https://www.linebiz.com/jp/case-study/fantasista/
有限会社あいおい保険事務所
画像引用:https://aioihoken-yamaga.com/
熊本県で損害保険の代理店業務を行っているのが、「有限会社あいおい保険事務所」です。
2020年にLINE@を導入したばかりでありながら、保険金支払いまでの期間を半分まで大幅短縮することができ、満足な結果であることが分かっています。
ポイントは、事件・事故・災害発生時の初動がLINEによって劇的に改善されたことにありました。
「保険会社がどれだけ早くアクションを取れるかがユーザー満足度に繋がる」という仮説のもと、LINEを使って被災家屋・車両・現場の写真を送付してもらうように改革したとのことです。
結果として現地に赴いて被災状況を確認する手間が省かれ、支払いまでの期間が短縮されたそうです。
対面接触を減らすという観点からも感染症予防の効果も期待され、顧客の満足度も向上した手応えを実感できた事例だと分かります。
・参照:https://www.linebiz.com/jp/case-study/aioihoken/
まとめ:LINE@(ラインアット)の使い方と機能
LINE@は、ユーザーのスマートフォンに直接情報を送れる画期的なサービスです。
今や多くの人が利用しているメッセンジャーアプリ・LINEを通してビジネスチャンスが探れれば、より多くの層にアプローチしたり、自社オペレーションを改善したりできるでしょう。
今回ご紹介した内容を踏まえ、自社のどこでLINE@が役立つか考えてみましょう。
大きなビジネスチャンスが眠っているかもしれません。