LINEマーケティングの方法とは?取り組む手順や成功事例も解説

2021.01.17
#EC #チャットボット

LINEは国内で最大のSNSであり、マーケティングチャネルとしても魅力的です。BtoC、通販などのビジネスにおいて、LINEマーケティングの特徴や活用方法を知っておくことは有益です。

今後、ますます注目されるであろうLINEについて情報を整理しておきましょう。本記事ではLINEマーケティングの基礎知識や、取り組む方法と手順、企業事例や実践に役立つツールを紹介していきます。

LINEマーケティングについて知っておくべきポイント

LINEマーケティングに取り組む際の基礎知識として、LINEマーケティングの特徴や重要性、効果・メリットについてポイントごとに分けて詳しく解説していきます。

LINEマーケティングの特徴

LINEには、広告配信やチャット、スタンプ配信などの多様なコミュニケーション手段があり、これらをマーケティングに利用できます。

LINEの公式アカウントを作成し、ユーザーに友だち登録してもらうことで、プッシュ通知や1:1トークなどが利用でき、販促手段が増えます。

LINEは多くの人が親しんでいるSNSのため、ユーザーの抵抗感が少ないチャネルとして活用できるでしょう。

LINEマーケティングに取り組む重要性

LINEは、利用ユーザーが月間8,000万人超という、国内で最も多くの人が利用するSNSです。なおかつ幅広い年代・属性のユーザーに利用されているため、どのような業種・業態でも活用できます。

LINEは連絡手段として利用されることを目的として広まったSNSなのでユーザーのアクティブ率が高く、リーチする力が高い点も魅力です。

LINEマーケティングで期待できる効果

LINEマーケティングを利用して期待できる効果は主に3つあります。1つ目はユーザーとの関係構築で、トーク機能は1:1で行うため、気軽かつ親密なコミュニケーションが可能です。

2つ目は企業のブランディングで、企業は情報をユーザーへプッシュ通知で届けられるため、狙い通りの情報を展開させることができます。

3つ目は販促で、同じくプッシュ通知でキャンペーン情報や商品・サービスを届けて購入や予約などのCV(コンバージョン)へ誘導することも可能です。

企業がLINEマーケティングに取り組む4つの方法

LINEは、「LINE for Business」として法人のビジネスを支えるためのサービスをいくつか用意しています。その中でもLINEマーケティングに役立つ重要な4つの方法があるので、順番に紹介します。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウント(旧LINE@)とは、LINEで家族や友だちとコミュニケーションを取るのと同じように、日常に溶け込みながらユーザーと企業・店舗との接点を創出するサービスです。

料金プランは3つあり、無料で公式アカウントが利用できるプランがあるので、最初の導入ハードルは低く設定されています。

公式アカウントでは、メッセージ配信、タイムライン投稿、LINEチャットなどをはじめ、リッチメニューなど付加機能も豊富です。

料金プランによって、月間に送れるメッセージ数が異なるので自社のサービスに合わせてプランを選びましょう。

メッセージの送信やタイムラインの投稿などLINEの基本機能が使えるだけでなく、オプションでAPI連携させることによって会話を自動化できます。

これにより、友だち追加してくれたユーザーと1:1トークで気軽にコミュニケーションを行うことができ、関係強化につながります。

LINE広告

LINE広告(旧:LINE Ads Platform)とは、LINEアプリ内で最適な形でユーザーへ広告を配信できるサービスです。

広告配信場所は「Smart Channel」(トーク一覧の上部)、「LINE NEWS」内、「LINE ウォレット」内などさまざまな選択肢があります。

認知度アップ、ユーザー獲得、友だち登録数アップなど、企業のマーケティングの目的に対して効果を発揮できるように、様々なメニューや配信画面を提供しています。

利用者が多いLINE上での広告は多くのリーチと、高精度のターゲティングにより効果的な配信が期待できます。

LINEチラシ

LINEチラシとは、LINEアプリ上で配信できるデジタルチラシサービスです。潜在顧客や購買意欲の高い顧客など、顧客のステータスに応じて、セグメント配信やプッシュ配信など手法を変えたアプローチが可能です。

LINEユーザーはチラシを受け取るために新たなアプリをダウンロードする必要はありません。そのため、膨大なLINEユーザーに対して大規模リーチを手軽に実現できます。

LINEウォレット面、チラシメディア面でのチラシ掲載のほか、LINE公式アカウントとの連携をすればプッシュ配信も可能です。

公式アカウントをフォローしているユーザーのみプッシュ配信が届くので、比較的購買意欲が高いターゲット層に対して、ダイレクトに配信できるでしょう。

LINEプロモーションスタンプ

LINEプロモーションスタンプとは、毎日使われるLINEスタンプをきっかけに企業ブランドの認知・ファン化を目指すサービスです。

スタンプは、企業が広告費を提供することで、ユーザーが無料または条件付きで利用できるようになります。

ダウンロードしたユーザーがLINEのメッセージで他者に利用することで、新たなユーザーがスタンプに興味関心を持ち、結果的に企業情報を広められる効果が期待できます。

利用できるプランは、期間や配信形態に合わせた定額制、ダウンロード数に応じた従量課金制があるので予算や目的に合わせて導入できます。

また、自社キャラクターがいなくても、クリエイターとの連携や制作代行などができ、きめ細かいサービスラインナップが魅力です。

LINEマーケティングに取り組む手順

ここまでLINEのマーケティング方法にはさまざまな種類があると紹介してきましたが、実際に取り組むためにはどのような手順で進めていけば良いのでしょうか。

ここからは、LINEマーケティングに取り組む手順を順番に紹介します。

目的を整理する

先述の通り、LINEは機能が非常に充実しており、マーケティングの選択肢は豊富です。しかし、企業の目的が整理されていないとLINEマーケティングに取り組んでも効果的な運用が難しいでしょう。

効果的な運用を行うためにも、まずはLINEマーケティングによって「どのような問題を解決したいのか」、「どのような課題に取り組みたいのか」を整理しましょう。

必要な体制を整備する

LINEでは、利用ユーザー数が多く、様々な属性をターゲットに選ぶことができます。

その一方で、あらかじめターゲティングを明確化していなければ、ターゲット層以外にも無駄なリーチをしてしまう可能性が高く、その強みが十分に活かせないでしょう。

「LINE公式アカウント」や「LINE広告」を通してアプローチする際も、しっかりブランディングやナーチャリングのシナリオを設計していなければ、目的がずれてしまう可能性があり、効果は得られません。

LINEマーケティングを始めるのであれば、「知見を持った人材を担当者に据える」、「代理店・代行会社に協力してもらう」、「必要なツールには投資する」といった事前準備が必要です。

効果検証を行う

LINEマーケティングはユーザー情報や施策の履歴など、データを管理・分析しやすいことが特徴です。このような特性を最大限に生かすためには、データを活用して施策の効果を検証することが大切です。

LINEマーケティングには、様々な手法があるので、一度に全て行うのではなく1つずつ効果検証しながら、自社に合った手法はどれなのかを探っていく方法も効果的でしょう。

データを用いて効果検証を行うことで、より優位性の高い手法が発見でき、LINEマーケティングの成功につながります。

LINEマーケティングを実践している企業の成功事例

ここまでLINEマーケティングの優れている点を紹介してきましたが、実際に取り組んだ企業の成功例を知ることで、自社に合わせた取り組み方のヒントとすることができます。

ここでは、LINEマーケティングを実践している企業の成功事例として、花王、ベネッセコーポレーション、ロクシタンジャポンについて紹介します。

花王

化学メーカーの花王は、スキンケアブランド「ビオレ」の40周年を記念して複数のデジタルキャンペーンを企画しました。その1つのキャンペーンがLINEプロモーションスタンプの活用です。

「若年層の新規購入者の獲得」や「ビオレとユーザーの関係を深めて新しいコミュニケーションを生み出したい」といった目的に対してLINEマーケティングで取り組みを開始しました。

具体的な取り組みとして、人気キャラクターとコラボしたLINEプロモーションスタンプを出稿するのに加え、そのスタンプのデザインをビオレの商品パッケージにも活用。

その結果、コラボパッケージがSNSで話題になる、コラボスタンプが多くのユーザーから利用されるなど一定の効果を得ることに成功しました。

ベネッセコーポレーション

通信教育・出版事業などを行うベネッセコーポレーションは、自社アカウント「ベネッセ 教育情報」における運用の中で得られたデータを、LINE広告のターゲティングに活用しました。

このような法人サービス同士のデータ連携を行う「クロスターゲティング」の取り組みによって、ターゲットユーザーに対してより最適なメッセージ配信が可能になります。

元々、LINE広告を用いてLINE公式アカウントの友だちを獲得する際の指標、CPF(Cost Per Friends、友だち獲得単価)については一定数の効果がありました。

一方でアカウント追加後のブロック率の高さに課題があったため、クロスターゲティングを活用しました。その結果、CPFの改善というKPIを早々に達成し、ブロック率の増加も抑えることができました。

ロクシタンジャポン

化粧品メーカーのロクシタンジャポンは、LINE公式アカウントを活用してデジタル会員証のサービスを展開してきました。

目的は、デジタル会員証の発行で一定数のユーザーデータを取得し、CRM(顧客関係管理)の基盤を構築することです。

また、オンラインでのコミュニケーションを起点に、店舗だけでなくECでの売上も伸ばすことも目的に掲げ、デジタル会員証の登録を促進しました。

さらに、LINE公式アカウントからのメッセージについては「Messaging API」を利用してセグメント配信することで、見込客からロイヤル顧客までユーザーの状態ごとに適した配信が行えるようになりました。

その結果、LINEでのデジタル会員証登録数が約100万人に到達する見込みです(2020年7月時点)。

LINEマーケティングの実践を支えるツール

LINEマーケティングを支えるツールとして、「顧客情報管理ツール」と「チャットボット」の2種類があります。これらの特徴やメリットをそれぞれ紹介します。

顧客情報管理ツール

LINEマーケティングを活用するには、顧客情報を管理した上でユーザーへの情報配信を行い、さらに得られたデータを分析することが必要不可欠です。

このような管理を自社で行うのは難しいという場合に活用したいのが、顧客情報管理ツールです。これは、既存の顧客データやLINE内でのユーザー行動などを管理できるツールです。

ツールにはさまざまな種類があり、先述した機能以外にもLINE公式アカウントの配信や運用、管理をサポートする機能を持つものもあります。

基本的にはセグメント配信やチャット機能、キャンペーン機能といった機能が備わっており、LINEマーケティングのスムーズな運用を支えます。

チャットボット

チャットボットとは、ユーザーが入力したテキストや選択した選択肢に応じて文章・選択肢などで自動返答するシステムです。

LINEにも基本機能は備わっていますが、外部のチャットボットシステムとAPI連携させることも可能です。

LINE公式アカウントで設定できるチャットボットは大きく分けて3種類あります。1つ目が「応答メッセージ」と呼ばれる、あらかじめ設定しておいたシナリオに基づいて返答するシンプルなタイプです。

2つ目が「AI応答メッセージ」と呼ばれる、シナリオ型よりも複雑な返答が行えるAIを搭載したタイプです。

3つ目はLINEが提供するサービスの「Messaging API」と外部の高性能チャットボットを連携させるスタイルで、まるでWebサイトのようにコンテンツの配信や診断ツールの導入などが行えます。

LINEのようなチャット型SNSにおいて、的確な会話ができるチャットボットを用意することは、顧客満足度アップやCV誘導などの点で大きなメリットがあるでしょう。

まとめ

本記事では、国内最大のSNSであるLINEを活用したマーケティングの特徴や取り組む方法、取り組むまでの準備やマーケティングを支えるツールなどをご紹介してきました。

多くのユーザーが利用しているLINEだからこそできるマーケティング手法は数多くあり、企業の目的に合わせて活用方法も豊富です。

そしてLINEマーケティングの効果を最大限に発揮するためには、顧客情報管理ツールやチャットボットの導入も検討されてみてはいかがでしょうか。

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