ネットショップを運営しているけれど、「最近どうも集客が伸びない」、「始めてみたけど全然集客ができていない」、「集客の新たな方法を知りたい」という方も多いでしょう。
そこで本記事では、ネットショップの集客方法を事例を交えてご紹介します。すぐに効果が期待できる方法から、中長期で集客アップを狙える方法まであるので、ぜひご参考にしてみてください。
目次
ネットショップの集客が伸びない…その理由とは?
ネットショップの集客は、売り上げアップの近道です。ただ、集客アップの方法の前にまず、なぜ集客が伸びないかを考えてみましょう。
ショップコンセプト、自力での集客施策、集客の導線、当てはまる原因はありますか?
ショップコンセプトの明確化
ショップのコンセプトが固まっていないと、ユーザーは他のショップと区別がつかず、立ち寄ってくれません。
「どんな人に、どんな商品を、どのように売りたいか」というコンセプトを明確にして、少しずつファンを獲得していきましょう。
自力での集客施策
Amazonや楽天市場などの大手ECモールなら、月間で数千万人単位の集客もありますが、自社のECサイトを運営する場合、自力で集客しなければなりません。
ネット上にはすでに競合他社が数多く存在し、あなたのネットショップがユーザーに認知されていない可能性があります。
集客の導線
ECサイトを作ることに注力をしてしまい、具体的な集客の導線を考えていなかったというケースもあります。
サイトを立ち上げた段階から集客の導線を意識し施策を考えておくことが理想ですが、これから施策を打っていけば集客アップも見込めます。
いますぐ集客効果を期待できる有料広告
予算をかけない方法、短期的~中期的な方法など、集客方法はたくさんあります。選ぶときのポイントは、費用対効果が高いかどうか。
たとえ導入費用や月額料金が安くても、効果がないまま続けてしまうと無駄な出費がかさんでしまいます。実施期間を決めて効果を検証し、効果が出ないときは改善するか、導入を取りやめるという判断も大切です。
リスティング広告
リスティング広告とは、、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告のことです。
リスティング広告には、検索連動型広告とディスプレイ広告があるので、どちらが自社のECショップにとって効果的か精査して実施する必要があります。
リステティング広告を導入するときのポイントは、ターゲットを明確化し、競合との差別化を実施することです。ユーザー目線で考えることによって、どんな内容がターゲットに響くのかが分かりやすくなります。
ターゲットに合わせて広告文を最適化すれば、クリックされる確率が上がり、リンク先ページ→自社のECショップへと誘導しやすくなります。
このとき、リンク先ページもユーザーの知りたい内容に応えられるように改善していくと、CVの向上につながるでしょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、webサイトやSNS上の広告枠に表示される画像、動画広告やテキスト広告のことを指します。
ディスプレイ広告(リターゲティング)は、サイトに訪れたが、購入に至らなかったユーザー向けの広告です。そのため、すでに商品を購入している人はターゲットから除外する必要があります。
リターゲティングのバナー広告で成功するポイントは、ビジュアル(写真)は瞬間的に商品を連想できるものにすることです。
一度は購入を考えた商品なので、商品の画像が目に飛び込んでくるだけで、購入意欲が再燃する可能性があります。
加えて、キャッチコピーは上のリスティングのポイントと同じように、ターゲットに向けたシンプルな内容にすることが重要です。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、WebサイトやSNSに広告を掲示し、ユーザーがその広告をクリック、そして広告主のサイト経由で商品購入や会員登録などの成果が発生した際、その成果に対して報酬が与えられる広告のことです。
アフィリエイト広告は、アフィリエイトサービス提供会社に登録して、他者のブログ内で広告を表示させる方法です。アフィリエイターが、商品の広告コードを自身のブログ内に埋め込むことで、広告が表示されます。
アフィリエイターたちは、商品購入額や資料請求数などによって報酬が得られるという仕組みです。ただし、アフィリエイト用のバナーや画像はこちらで用意する必要があります。
また、アフィリエイターたちは自分で好きな広告を選んで貼ることができるため、知名度がない商品だと結果を残すことが難しいかもしれません。
SNS広告
FacebookやTwitter、Instagramなど、SNS広告を配信するには、まずビジネスアカウントを作って登録することが必要です。
それぞれのSNSの特徴に合わせて使いこなすことが重要で、Facebook広告の場合はターゲティングがしやすいという利点があります。
また、Twitter広告はトレンドや話題になっているキーワードに絡めた投稿を広告にすると反応が高く、拡散しやすくなります。
そして、写真投稿がメインであるInstagram広告は、アパレルやファッション雑貨、美容関連と親和性が高いです。
プッシュ通知
プッシュ通知は、他のサイトを見ているときも、スマホ上にバナーなどで通知されるので、自社のECショップへ呼び込みやすくなります。
この方法なら、リアルタイムで配信できるので、セールや新商品の情報など、ユーザーに知らせたい、ここぞというタイミングで配信できるのが大きな強みです。
しかし、こちらの都合だけで配信すると迷惑がられてしまうこともあります。特に、新規ユーザーなどまだ関係性が浅い場合は注意が必要です。
迷惑な配信が続くとプッシュ通知をオフにされてしまうため、ユーザーにとってベストなタイミングで配信することが求められます。
短期的に集客効果を期待できる無料広告
メールマーケティング
メールマーケティングは、見込み客のメールアドレスを入手し、メール配信に同意してもらえば、費用をかけなくても、メールを通して商品購入へつなげることができます。
運用する側からしても、メールは普段から使い慣れている人がほとんどなので、簡単に始められるのが大きな魅力です。
ただし、メールマーケティングの1つであるステップアップメールは、全体のストーリーの組み立てが重要です。
1人の顧客に何通のメールをどのタイミングで送るのか、これを見誤ると「配信が多い迷惑なメール」というレッテルを貼られる可能性もあります。
メールマーケティングは無料でできますが、その分手間がかかる点には注意が必要です。
ブログ
自社サイト以外に、無料で開設できるブログを開設してみましょう。
商品に対するプラスアルファの情報や開発に関わるエピソード、商品を購入した後に役に立つノウハウなどを紹介することで、商品に興味や親近感を持ってもらうことができます。
「こんな使い方ができるんだ」、「これなら長く使えそう」など、購入を一押しする効果も期待できます。
実際に始めるなら、無料ブログの中でも閲覧数の多いAmebaブログがおすすめです。
多くの人の目に触れる可能性が高いため、あまりブログ記事の作成に時間が取れない人も効果を得やすいでしょう。また、同じく無料でできるnoteも利用者が増えているので、こちらも検討してみてもいいかもしれません。
中長期的に集客効果を期待できる有料広告
即効性はないものの、じっくりと取り組むことで中長期的な集客が期待できる有料広告をご紹介します。
純広告
純広告とは、特定のサイトの広告枠に広告を掲載することです。掲載するサイトのアクセス数や年齢層などによって効果が違ってくるため、掲載先の情報をしっかりとチェックすることが重要です。
最低限、ユーザーの年齢や性別などの情報を入手し、自社のECショップのターゲット層とマッチしているかは確認しておきましょう。
可能であれば、PVやセッション、ユニークユーザー数なども共有してもらい、どの程度のアクセスが見込めそうか、事前に計算しておくと失敗するリスクを抑えることができます。
動画マーケティング
視覚と聴覚に訴えかけることができる動画の効果は絶大です。良い動画を制作できれば再生回数が増え、数十万〜数百万もの人たちにメッセージを届けることができます。
そんな可能性を秘めている動画ですが、成否を決めるのは「どんな内容と流れを汲むか」です。せっかく動画を制作しているのに、写真や文章でも伝わる内容では、意味がありません。
化粧品ならテクスチャー、ファッションなら生地の質感や動いたときのシルエットなど、写真では伝わりづらいディティールを補足したいときに活用しましょう。
また、ブログや各種SNSと連動させることで、拡散機能を上げることができます。
記事広告
Webメディアなどで、普通の記事と同じように並んでいる広告のことを記事広告と呼びます。
ユーザーからすると、一見メディアの記事のように見えますが、実際は企業の広告になっていて、記事を読み進めることで、購入意欲へとつなげていくことができるのです。
難易度は比較的高めですが、宣伝を前面に出しすぎず、役立つ小ネタや事例を交え、その流れで商品の紹介ができるようにできれば効果的です。
ユーザーが既に他の記事を読んでいる分、記事広告も読み進める心構えをしているので、バナー広告よりも自然にユーザーを自社のECショップへ誘導できるでしょう。
イベントの出展
例えば、展示会・販売会への出展などです。ネットショップのみの展開だと、どうしても商品の使い心地などが伝わりづらくなってしまいます。
そこで、実際に商品を手にとって確かめることができるイベントへの出展は、顧客からの信頼を獲得し、集客するのに効果的です。
PRすることは知名度アップにもつながり、その場で結果に結びつかなくても後日ショップを訪れてもらえる可能性も高くなります。
他にも、自分の友人・知人や、取引先など、周囲の人への地道なPR活動も、集客を増やす方法の1つです。
中長期的に集客効果を期待できる無料広告
無料広告でも中長期的に効果が見込めるものがあります。無料である分、時間と手間がかかる場合があるので、そこに割く人件費なども考慮しましょう。
SEO対策/コンテンツマーケティング
SEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。
自社のWebサイトを検索エンジンのより上位に表示させ、より多くの流入を目指す取り組みのことを指します。
効果が出るまでに時間がかかりますが、一定期間を経てSEOに成功すれば、多くの人に記事を見てもらい、集客を増やすことができます。
競争状況によって効果が得られるまでの期間は変動しますが、特定のキーワードで検索順位が1位になった場合、その先は順位が落ちるまで継続的に効果が見込めます。
多くの人が、検索結果の1ページ目から情報を収集するため、上位に表示されることはとても重要です。
SEO対策については専門的な知識が必要ですが、一度学習して覚えてしまえば、そのノウハウを活かしてコンテンツマーケディングができるでしょう。
ブログの開設(自社サイト)
短期的な集客方法としてもご紹介したブログの開設ですが、これを自社サイトに作るという方法もあります。
利用者の多いAmebaのような無料ブログと違って、即効性はないかもしれませんが、自社サイトにブログを作って更新していくことで、自社サイト自体の検索順位を上げることができます。
書く内容は、先ほどお話した、商品の補足や開発秘話などの内容で問題ありません。ただし、ブログは継続性が重要なので、定期的に更新して検索順位を上げ、集客につなげましょう。
SNSアカウントの開設
「SEO対策の知識がない」、「記事を書くほどの時間がない」という場合、SNSアカウントを開設して毎日投稿やストーリーをアップしていくのも効果的です。
最近では、検索エンジンではなく、SNSで情報収集するという人も増えているためです。特にTwitterは10代・20代の若年層をターゲットにした商品のPRをすると高い反応を得られる可能性が高くなります。
また、ファッションや美容系商材を扱うショップ様は、ビジュアル表現がメインとなるInstagramが効果的です。SNSを使うときは、ターゲット層に合ったもの活用しましょう。
以上で紹介したネットショップへの集客を期待できる広告をまとめると以下のようになります。
ネットショップの集客アップに使いたいツール
最後に、集客アップのために使えるツールをご紹介します。サイトにどんなユーザーが訪問しているのかを知ることができるので、今後の施策やサイトの改善に役立ちます。
無料で使えるのツールなので、ぜひ導入を検討してみてください。
Google Analytics
無料で使えるアクセス解析ツールと言えば、Googleアナリティクスが鉄板です。このツールを入れておけば、まず間違いはないでしょう。
無料で使える上に高性能だと評判で、半数以上の上場企業が導入しているとも言われています。そして、初心者にとって心強いのが、利用方法に関する書籍やセミナーがたくさん公開されているということ。
情報量が豊富なので、行き詰まったときもヒントを見つけ出すのが容易です。
Googleアナリティクスで分かるのは「サイトへの訪問者数」、「どこからアクセスしたか」、「デバイスはパソコンorスマホ」などです。
サイトの良い面も悪い面も数値化されて明確になるので、良い面をもっと伸ばすコンテンツを用意したり、悪い面を改善する対策を考えることができます。
Googleサーチコンソール
Googleアナリティクスと一緒に導入したいのが、Googleサーチコンソールです。アナリティクスと同じくGoogleが提供しているツールですが、役割が異なります。
サイトにアクセスしたユーザーの情報がわかるアナリティクスに対して、アクセス前のユーザーの動きが分かるのがサーチコンソールです。
例えば、Googleの検索結果において、どんなワードで検索されて何回表示されたのかなどがわかります。
さらに、そこからクリックされた数もわかるので、表示数の割にクリック数が少なければ、クリック数を増やすような施策を打ち出すことができるということです。
他にもSEO対策に役立つ、サイトをクロールしてくれる機能やエラーを知らせてくれる機能もあるので、ぜひとも導入しておきたいツールです。
LPを改善し、売り上げの向上を目指しましょう
ネットショップの集客が伸びた後、売り上げも向上させるためには、ランディングページ(LP)の見直しが必要です。
LPは、集客した顧客が最初に見るページであり、サービスや商品の顔ともいえる部分です。
LPを見たユーザーに「商品について詳しく知りたい」と思ってもらうために、数秒の間で魅力を理解してもらうことが重要です。
顧客に商品に対して興味を持ってもらえるよう、アイキャッチ画像やキャッチコピーを改善しましょう。
LPを改善するために、ツールを活用することも有効です。
例えば、LPにチャットボットを導入することで、フォームが最適化、離脱の防止につながります。
LPについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓
ネットショップの集客アップのために有料と無料施策を駆使しましょう
予算の問題もあり、有料広告はなかなか難しいという方もいらっしゃると思います。ただ金額が高い分、それに見合った効果も期待できます。
もちろん、無料のツールでも手間や時間をかけることで、大きな効果を生み出す可能性もあります。予算や時期、目的などと照らし合わせながら、自社に合った集客方法を実施しましょう。